第2話  時間の感覚

ロンドンで12時にお昼を食べようとしたら、レストランはどこも開いていませんでした。日本や米国では11時半に開店し12時頃には賑わっていると思いますが、ヨーロッパのレストランは12時半に開店し1時に食べ始めるというのが普通のようです。

この3月にフランスの田舎でも30分バーで待たされ、12時半でも眠そうな顔で「もう来るの」という態度で通されました。イギリスの4時のハイティーやラテン系国のスィエスタなどが加われば、ヨーロッパで夜8時に夕食というのは現代でも普通の感覚でしょう。

ニューヨークで高級レストランに行くときは、やはり8時頃の予約をとるのがちょうど良い時間になるのでしょう。ミュージカル、オペラ、演奏会は夜8時にスタートするので、近くのレストランではそれに合わせ特別メニューを用意し、さっと食べてショーに間に合うように計らってくれます。食事に2時間費やすことなく、量も少なめで、高級レストランを楽しめ、お値段も手頃です。店側はその後普通の夕食の人がくるので、ちょうどいいわけです。

夜八時の夕食というのは現在のせっかちな日本人や米人にとって遅いほうだと思いますが、”The lady is a tramp”では、「すばらしいディナーであっても8時に食べるなんてイヤ」とハイソなのに現代の一般的な感覚をもった女性だなあと感じます。

                                                     


Fashionably late という言葉がありますが、 パーティーに招かれた時、ぎりぎりまで用意に追われている招待する側に配慮して、少し遅れて到着するのがおしゃれということで、現代でも通用します。

しかし、歌の中にでてくるように劇場で遅れたらどうでしょう。客席に座っている人たちに注目されながら、しずしずと登場するのが格好のいい淑女という時代があったのでしょうが、今の時代、入れてくれない劇場も多々あり、どちらかというと周りの人に迷惑な顔をされるのが落ちでしょう。                 
                                              
                                                                


一昨年のSpice Girlsで1時間待たされ、去年の Paul McCartneyで1時間45分待たされ、カルフォルニアで公演開始時間を遅らせるショーに2度も遭いました。たまたま両方とも英国の歌手だったので、わたしは英国で電車や飛行機で定時に出発した経験がないことから、「やっぱりそうか」と思いましたが、もしかして、彼らは格好をつけていたのかもしれません。たしかに待たされている間、SPICE GIRLSのコスプレを楽しんだり、大音量で流れて来るPAULの歌をみんなで歌ったりパーティー気分で盛り上がりました。

by M.S.