羽田から13時間、ニューヨークケネディ空港に降り立ったのは、陽光まぶしい午前6時。暑い日本を脱出したつもりだったが、NYも負けない位の湿度と陽射しであった。

マンハッタン島に向かうタクシーが右手のSunny Side地区を抜けると、瀟洒なブルックリン橋が見えてきた。その先にはあの摩天楼がある。何週間も前から練りに練ったプランを前に、私たちの心は躍った。メトロポリタン、MOMA美術館と巡り、♪On The Sunnyside Street♪の歌詞にある、観光客でごった返すロックフェラービルを見上げてため息をつく。夜はヨットクルーズ[E:yacht]によるマンハッタンの夜景を楽しんだ。カランコロン…とブイの位置を知らせる鐘の音が、ハドソン川を渡る風と波間に入り混じり心地好い。

いよいよ3日目からがジャズ漬けとなる。ブロードウエイでミュージカル「Jersey Boys」を観賞した頃には、NYでは珍しい豪雨と激しい雷に見舞われた。17時半からBIRDLANDでライブが始まる。全身ずぶ濡れになりながらも、52丁目から44丁目までを急ぐ。チャーリーパーカーが19553月に34歳の若さで亡くなった時、雷鳴が轟いたというエピソードがあるが、こんな地上を這うような雷だったのではないか…。 

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BIRDLANDはご存知のように、そのパーカーのあだ名「バード」(Yardbird)にちなんで命名され、194912月、52丁目に開店したライブハウスである。店の奥には放送施設があり、当時ライブを実況中継したとある。


多くのアーティストを輩出したが、1965年に閉店となった。その後20年を経て、105丁目に再開。10年後ミッドタウンにあるべき…と、この44丁目に移転されたのが現在の3代目のお店である。


照明を落とした広い店内の壁面いっぱいに有名人の写真が並ぶ。ステージでは、「ルイアームストロング バンド」という、金髪の若き美人トランペッターを中心に、バンジョー、クラリネット、ドラム…とデキシージャズを中心に演奏された。BIRDLANDはお茶目で気さくな雰囲気で乗りが良い。

 

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                                                     JN(メゾ)