Nat King Cole が作詞家の Irving Mills と 1943年に作詞・作曲した “Straighten up and Fly Right” と言う歌を紹介します。牧師だった Cole の父親のお説教が元になっていると言う事です。
サルかに合戦ならぬ、サル‐ハゲタカ合戦と言った歌で、ノリの良い軽快なテンポで進んでいきますが、スラングを多用した歌詞が面白く、この曲の売りとなっています。
Cole はおふざけでこの曲を作り、余り売れないだろうと思っていたようですが、案に相違してヒット曲となったようです。
内容は、空の旅に色々な動物を誘い、背中に乗せ途中で彼らを振り落とし食べていたハゲタカがサルを誘い空へ飛び立ちます。ハゲタカはサルを振り落とそうとしますがサルはハゲタカの首を絞め、振り落とされないようにする、と言った他愛無いお話ですが、実は哲学的と言う解釈もあります。
"Straighten up and fly right"には「まっとうになれ、行いを改めよ」という意味があります。
歌詞に"The buzzard took the monkey for a ride"とありますが、"take someone for a ride"は「殺す」「処刑する」といった意味のスラングでもあるようです。そして「サルを背中に乗せる」というの はドラッグ中毒というスラングの意味があるようで、麻薬中毒から抜け出す有様をちょっとしゃれて歌にしたのでしょうか。麻薬中毒をテーマにするなんて日本人には考えも及ばない歌ですね。
YouTube は以下。
https://www.youtube.com/watch?v=6fVaP6dM1fs
Bass M.K.