待望のブロードウェイミュージカル“Come Fly Away”の初日公演に行ってきました!“Come Fly Away”はFrank Sinatraが歌う30曲の曲にブロードウェイやハリウッドや世界的なバレイ団の振付をしているトライラ・サープが演出・振付をしたブロードウェイミュージカルです。トライラ・サープは、今、最も注目されている世界的な女性振付家でトニー賞をはじめ数々の賞を取っています。Frank Sinatraの歌と14名のブロードウェイで活躍しているトップダンサーと13名編成のビッグバンドが織りなすダンスアドベンチャーで、歌はSinatraの声のみを収録してビッグバンドがバックで演奏するスタイルですから、目の前でSinatraがまさに蘇ってきたような錯覚に襲われます。

ミュージカルといってもセリフは一切ありません。オープニングはなんとFrank Sinatraが生涯一度しか収録しなかったといわれている“Stardust”がアカペラで始まり、いきなりSinatraのコンサートを見ているように”Luck Be A Lady“でスィング120%のリズムにのってパワフルなダンスが始まりました。
ステージの設定はバー(日本でいうとクラブかな)、右奥にバーカウンター、テーブルが2つほどある、ダンスフロアという感じ…。ダンサーの中で4組のカップルが恋のさや当てをするようなストーリーで、すべてダンスで表現をするので、ある組は激しく、ある組はコミカルに、ある組はセクシーにと展開します。
ビッグバンドのアレンジはSinatraが世界一のエンタテイナーとして名声を得るようになった独特なアレンジを受け持ってきたネルソン・リドル、ビリー・メイ、クインシー・ジョーンズなどのアレンジをそのまま演奏していたのでまさにFrank Sinatraビッグコンサートでした。
オープニングから “Let’s Fall In Love” “Fly Me To The Moon” “You Make Me Feel So Young” “Yes Sir, That’s My Baby” “That’s Life” などなどSinatraの名曲が次から次に続いていき、終盤は”My Way” そしてエンディングには“New York, New York”で閉めるという90分にわたる公演でした。ダンサーたちは出ずっぱりで、激しく踊りまくったため、終盤は上半身裸で、汗が飛び散ってきて(前から5列目にいた)圧倒されたBroadway Musicalでした。
公演は8月12日までBunkamura オーチャードホールで行っていますので、Broadway Musicalが好きな方、Swing Jazzが好きな方、そしてなんといってもFrank Sinatraファンの方には是非お薦めします。久しぶりに大感激し、Sinatraの偉大さを新たにし、Sinatraに酔いしれた夜でした。
Tenor M.M