皆さん既に自家薬籠中のものにしている、How High the Moon の歌詞ですが、二通りあるのをご存知でしょうか。
皆さんが歌っている歌詞は、Nancy Hamilton の以下の作詞とは違っていて、 Somewhere there's music 以下の如く歌詞の入れ替えがなされています。 Somewhere there’s music It’s where you are Somewhere there’s heaven How near, how far つまり、“何処からから歌が聞こえてくる、 それは貴方が居る所。 何処かに天国がある、 近くか遠くか“ となっていますが、上の歌詞の最初の部分を見ますと、 “何処からか歌が聞こえてくる、 何とかすかなのか。 何処かに天国がある、 月ほども遠くか“ とあり、かすかな歌は近くか遠くか、天国は月ほども遠い、と言うことが判ります。 何れの歌詞も意味は取れないことは有りませんが、原詞の方がピッタリと言う気がします、 皆さんはどう思われますか。歌詞の入れ替えは Ella Fitzgerald では無いかと推察されますが、 良く判りません。 譜面各段についているコードを見比べて見ますとその通りになっています。しかし同じコード進行を使っても全然感じの違う曲になるのは面白いですね。 Charlie Parker が何故鳥類学などと言う曲名を付けたかと言いますと、彼の仇名が Bird (正しくは Yard Bird : 新米、新兵)であったため、それに引っ掛け洒落て名づけたものです。これに調子付いた彼は Anthropology(人類学)等と言う題名曲も作りました。 器楽演奏には有りますが、How High the Moon の後に Ornithology をくっ付けたのは誠一さんのアイデアです。カッコイイでしょ。 Bass M.K.
How faint the tune
Somewhere there's heaven
How high the moon
…………..
Somewhere there's heaven
It's where you are
Somewhere there's music
How near, how far尚、我々が歌っている How High the Moon には Ornithology (鳥類学) と言うへんてこなスキャットがくっついていますが、これはアルトサックス奏者の Charlie Parker が同じコード進行を使って作曲したものなのです。