この曲は今秋の横浜ジャズプロムナード(YJP)で披露する予定でしたが思わぬ台風通過の影響でYJPが中止となり、初披露は4月の次回定演まで持ち越しです。日本人が最も愛してやまないこの曲ですが、何故かブルー・スカイズは今回が初演です。さて、どんな仕上がりになるか、乞うご期待。
さて、「枯葉」はご存知の通り元はジョセフ・コズマ作曲のシャンソンでイヴ・モンタンやジュリエット・グレコの歌が有名ですが、アメリカに渡り、ロジャー・ウイリアムのピアノやジョニー・マーサー作詞のムードミュージックとしてナット・キング・コールやフランク・シナトラが歌っていました。ジャズの世界では初めにスタン・ゲッツが取り上げ、その後、数多くのプレイヤーが取り上げていますが、マイルスがキャノンボールとの双頭クインテットのレコード「サムシング・エルス」の中で取り上げ、爆発的にヒットし、今でもこのレコードは名盤中の名盤と言われています。個人的には前奏部分にやや違和感を覚えますが、マイルスのミュートソロとキャノンボールの何時にない甘いソロが秀逸です。その後数多くのジャズプレイヤーが取り上げ、ピアノではビル・エバンスや、特にオスカー・ピーターソンの演奏がスイング感たっぷりでノリノリです。ボーカルも沢山の人が歌っていますがサラ・ボーンの歌だけは全く別の曲に聞こえるのは私だけでしょうか。でもオールスキャットで歌うサラの歌もこれはこれで楽しいものです。是非ご一聴ください。
4月4日の定演では、スキャットとソロを交えて我々もノリノリで歌えればと練習に励んでおりますのでブルー・スカイズ版「枯葉」を聞きに是非ご来場ください。
ベース・T..H