練習曲について

枯葉

この曲は今秋の横浜ジャズプロムナード(YJP)で披露する予定でしたが思わぬ台風通過の影響でYJPが中止となり、初披露は4月の次回定演まで持ち越しです。日本人が最も愛してやまないこの曲ですが、何故かブルー・スカイズは今回が初演です。さて、どんな仕上がりになるか、乞うご期待。

さて、「枯葉」はご存知の通り元はジョセフ・コズマ作曲のシャンソンでイヴ・モンタンやジュリエット・グレコの歌が有名ですが、アメリカに渡り、ロジャー・ウイリアムのピアノやジョニー・マーサー作詞のムードミュージックとしてナット・キング・コールやフランク・シナトラが歌っていました。ジャズの世界では初めにスタン・ゲッツが取り上げ、その後、数多くのプレイヤーが取り上げていますが、マイルスがキャノンボールとの双頭クインテットのレコード「サムシング・エルス」の中で取り上げ、爆発的にヒットし、今でもこのレコードは名盤中の名盤と言われています。個人的には前奏部分にやや違和感を覚えますが、マイルスのミュートソロとキャノンボールの何時にない甘いソロが秀逸です。その後数多くのジャズプレイヤーが取り上げ、ピアノではビル・エバンスや、特にオスカー・ピーターソンの演奏がスイング感たっぷりでノリノリです。ボーカルも沢山の人が歌っていますがサラ・ボーンの歌だけは全く別の曲に聞こえるのは私だけでしょうか。でもオールスキャットで歌うサラの歌もこれはこれで楽しいものです。是非ご一聴ください。

44日の定演では、スキャットとソロを交えて我々もノリノリで歌えればと練習に励んでおりますのでブルー・スカイズ版「枯葉」を聞きに是非ご来場ください。

ベース・T.H


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It Might As Well Be Spring

新曲は久しぶりのミュージカルからの曲ですね。

私がCaliforniaに引越した時(1979−1986)、County Fair(郡の祭り)に行きました。この歌が挿入されているミュージカル映画”State Fair”はアイオア州の祭りが舞台ですが、面積の大きなCalifornia州ではCounty Fair がそれに当たると思います。securedownload

 

東海岸ではあまり家畜とか農業と縁のない生活をしてきたので、最初は衝撃的でした。CountyFairでは動物、農作物、食物、手芸の品評会、遊園地の乗り物などに加え、木槌で叩くとその力で目盛りが上にグーっと上がって行き、上の鐘をどの位鳴らせるかを競う遊びや、荒馬乗りなど男性の力自慢を見せつけるものを見ました。男性はカウボーイハットにジーンズ、刺繍の入ったウェスタンシャツやチェックの柄ものシャツ、後ろに車輪のようなものがついているカウボーイブーツなどで身を固め、一方、女性は金髪のロン毛をなびかせ、胸の開いたドレスで女性らしさを強調したり、タイトジーンズでカウガールのスタイルで格好良さを見せたりで、いかにも西部という感じでした。東部の男性は背広が普通でしたし、力自慢というよりは理知的な方に重点を置くので、東部と西部とでは人々の態度や性格から草木まで同じ国とは思えないほど違うのだと感じました。その後何回かCounty Fairに行きましたが、お皿や花瓶に絵を描くチャイナペイントの仲間と一緒に応募した私の作品が、手芸の部門の品評会でFirst Awardをいただきました。securedownload statefair

 















さて、私たちの新曲、It Might As Well Be Springは幼少時から決まっていたいいなずけが魅力のない現実的な人なので、適齢期になっても結婚に踏み切りたくないと沈んでいる女性が憂鬱に歌います。ただ、歌詞の中には、春になって何か新しいことが起きるかもしれないという予感や、夢を期待する気持ちが込められていますね。ミュージカル中で家族とState Fairに行きます。そこで彼女は素敵な男性と出会うのです。今まで知らなかった世界、楽しい時間を共有して、ハッピーエンドとなります。

この新曲は強弱やリタルダンドなどたくさんあって穏やかなハーモニーが綺麗ですね。これからのBSの力量を上げる一曲となりましょう。

 

アルトMS

こんな曲を歌っています  第11~16回


第11回コンサート

2012/4/21

・Blue Skies
・On The Street Where You Live(改訂版)
・What A Wonderful World
・It' Don't Mean A Thing
・I'm In The Mood For Love
・Take The “A”Train
・With A Song In My Heart
・In A Mellow Tone
・LOVE
・Be My Love
・The Lady Is A Tramp
・Lullaby Of Birdland
・Stardust
・アンコール When You're Smiling 

第12回コンサート

2013/4/20

・オープニング~春の小川
・Over The Rainbow~Moon River
・With A Song In My Heart
・It' Don't Mean A Thing
・In The Still Of The Night
・The Lady Is A Tramp
・Route66
・My Romance
・Lullaby Of Birdland
・Someone To Watch Over Me
・In A Mellow Tone
・St. Thomas
・On The Sunny Side Of The Street
・In A Mellow Tone
・What A Wonderful World(全体合唱)
・April In Paris
・Bye Bye Blackbird
・アンコール Blue Skies 

第13回コンサート

2014/4/19

・Blue Skies
・I've Got The World On A String
・In The Still Of The Night
・Tennessee Waltz 
・It Don't Mean A Thing
・Night And Day
・Satin Doll
・Fky Me To The Moon
・Dream
・You Are My Sunshine(全体合唱)
・You'd Be So Nice To Come Home To
・How High The Moon
・When I Fall In Love
・April In Paris
・All Of Me
・アンコール When You're Smiling  


第14回コンサート

2015/4/18

・Blue Skies
・I've Got The World On A String
・As Time Goes By
・Satin Doll
・Dream
・Stolen Moments
・Tea For Two
・How High The Moon
・Cheek To Cheek
・You' Be So Nice To Come Home To
・Night And Day
・My Cherie Amour
・You Are The Sunshine Of My Life
・Tennessee Waltz(全体合唱)
・April In Paris
・アンコール All Of Me 


第15回コンサート

2016/4/16

・Blue Skies
・Take The A Train
・Tea For Two
・As Time Goes By
・My Favorite Things 
・Sway(Quien Sera)
・How High The Moon
・Sing Sing Sing
・Dry Bones
・Cheek To Cheek
・All Of Me
・上を向いて歩こう(全体合唱)
・Tennessee Waltz
・It's Only A Paper Moon
・April In Paris
・Broaway
・アンコール How Deep Is Your Love 


第16回コンサート

2017/4/15

・Blue Skies
・How High The Moon
・Dream
・All The Things You Are
・On A Slow Boat To China
・The Way You Look Tonight
・Sing Sing Sing
・Orange Colored Sky
・Begin The Beguin
・Moonglow
・Summertime
・Amapola(全体合唱)
・How Deep Is Your Love
・Chattanooga Choo Choo
・アンコール In The Still Of The Night
・アンコール Sway(Quien Sera) 


第17回コンサート

                 2018/4/14

Moonglow

On A Slow Boat To China

Begin The Beguine

Summertime

Moon River

Dry Bones

All the Things You Are

The Fool on the Hill

Take Five

Blue Skies

It Might As Well Be Spring

Chattanooga Choo Choo

When the Saints Go Marching in (全体合唱)

In a Mellow Tone

The Way You Look Tonight

Brazil

Broadway
・アンコールCan't Take My Eyes Off of You 


第18回コンサート

    2018/3/23

In The Still Of The Night

Tea For Two

This Masquerade

In a Mellow Tone

It Might As Well Be Spring 

The Fool on the Hill

Caravan

I've Got The World On A String

Blue Skies

James Bond Theme

Speak Softly Love

The Way We Were

・わたしの青空 (全体合唱)

As Time Goes By

Take Five

・アンコールIt Don't Mean A Thing 

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The Way You Look Tonight(今宵の君は)

Music: Jerome Kern
Word: Dorothy Fields


1936年の映画、’Swing Time’ Alfred Astaire によって歌われたこの曲はアカデミー主題歌賞を受賞、後に Mel TormeTony BennettPerry Como そして Frank Sinatra 達によって歌われ、Oscar PetersonSonny RollinsThelonious Monk といった Jazz Player 達によっても広く演奏され、現在でもいろいろな演奏家によって取り上げられています。


歌の内容は、何時の日か、僕が酷く落ち込み世間も冷たい時、君への思いを募らせる、今宵の君はどうなんだろうと、と言うロマンティックな恋の歌です。

アメリカ人はこういった曲作りが上手いですね、日本人には無い感覚と言えるでしょう。


今回の編曲はアカペラで Jazz というよりは歌曲風ですので、ハーモニーを重視して美しく歌わなければなりません。


Fred Astaire

 ご存知伊達男 Fred Astaire


参考曲:

https://www.youtube.com/watch?v=1W9qlWqHib4


Bass M.K.

 

 

 

 

 

 

Moonglow(月明かり)

1933年、Will Hudson によって作曲され、Stardust の作詞で有名なIrving Mills が歌詞をつけましたが全然ヒットせず、翌年 Benny Goodman が取り上げショートヴァージョンで演奏し、ヒットするようになりました。原曲はかなり長い演奏だったようです。その(あの)月明かりが僕に君を与えて呉れた、と言うロマンティックな歌になっています。

 

1955年製作の映画 ‘Picnic’ の中で William Holden Kim Novak がダンスをするシーンに使われました。後の彼女とは全く違う化粧の薄い清純な Kim Novak を見ることが出来ます。映画のポスターは刺激的に作られていますが、内容はそんなんでも無く、行きずりの男に恋をし駆け落ちしてしまう女性を描いており、肌も露で髪の短いKim Novak も後の彼女のイメージに基づき描かれています。この映画によりこの曲はリバイバルヒットもしました。

 

なお、歌詞に ’a 及び ’ol と言う言葉が出てきますが、それぞれ have old の略です。

 

Rod Stewartによる参考歌、独特の嗄れ声が結構良いです:

https://www.youtube.com/watch?v=9Y99zYAYYqM



Moonglow


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